こんにちは!今回は、トム・クルーズ主演作、「バリー・シール アメリカをはめた男」の感想を語っていこうかと思います!
本作は実在した犯罪者であるバリー・シールの半生を描いた2017年公開の映画です。
トム・クルーズは割と正統派主人公を演じることが多い俳優ですが、
本作のトムはまあまあのワルですw
民間の航空会社に勤務していたバリーがCIAにスカウトされ、
その後様々な犯罪行為にも手を染めていく内容になっています。
主演はバリー・シール役でトム・クルーズ。妻のルーシー・シール役にはサラ・ライトが抜擢されています。
本作「バリー・シール アメリカをはめた男」は 2022年現在、AmazonprimeとNetflixでも配信されています。気になる方は早めにチェックしてみてくださいね。
また、DVD&Blu-rayも発売されています!気に入った方はぜひ購入を検討してみてください。
Blu-rayでも1500円ほどでかなり安価ですので、お買い求めやすいと思います。
また、トム・クルーズで飛行機といえば、やはりトップガンですよね!トップガン最新作「トップガン マーヴェリック」の感想も語っておりますので、よければそちらもどうぞ!
あらすじ
1970年代後半、バリー・シールは大手航空会社TWAでパイロットとして働いていた。シールの若くして機長に昇進した腕前は一級品かつ裏で検査が緩い立場を利用して密輸に手を染めていた事で、CIAからも注目されるようになった。ある日、シールはCIAに極秘の偵察任務への参加を求められた。野心家でもあったシールは喜んでその依頼を引き受ける事にし、すぐにTWAを飛び出してCIAが用意したペーパーカンパニーの小さな航空会社に転職し、メキシコ湾を航空レーダーを避けるように凄腕を発揮した超低空飛行で通り抜けてアメリカと中米や近隣諸国を秘密裏に往復するスリリングな日々を始める。
バリー・シール/アメリカをはめた男 – Wikipedia
バリー・シール アメリカをはめた男 個人的評価
おすすめ度 | ★★★★☆ |
ストーリー | ★★★★☆ |
演 技 | ★★★☆☆ |
音 楽 | ★★★☆☆ |
映像・演出 | ★★★☆☆ |
実話を題材にしたとは思えない主人公の派手な人生には驚きました。
ただ、演技・音楽・映像が可もなく不可もなくといった印象を受けました。何かに突出した映画ではないなあと。
しかし、それは裏を返せばそれらの要素がストーリーの邪魔をしていなかったとも言えますね。
華美な演出がないほうがより話のリアルさが増す部分もあるかもしれません。
「暇な休日に何か映画が見たいな」そんなあなたにオススメです!映画の尺も2時間弱と丁度いいくらいです。
バリー・シール アメリカをはめた男 感想
さて、ここからはネタバレありで感想を語っていきますので、未視聴の方はご注意ください。
優秀な男の人生の歯車がだんだんと狂いだす様
民間航空会社で若くして機長を任されている優秀なパイロット、バリー。
優秀なパイロットの彼ですが、実は本作開始時点で‶葉巻”を密輸していました。
既に犯罪に手を染めていた彼ですが、その異色の経歴と優秀さを買われ、
CIAのシェイファ―に協力することになります。
本作は冷戦下でのお話です。CIAの最盛期と言っていいでしょう。
バリーは初めは共産主義者のアジトの写真撮影をするだけのものでした。それが直接の情報の手渡し、コカインの密輸コントラの戦闘訓練への関与etc…
バリーがなまじ優秀だったこともあり、仕事の内容も量も金額も膨れ上がっていきました。最後の方はお金を隠す場所に苦慮するほどでしたからね。
視聴後に思えば、弱みを握られた最初の時点で彼に逃げ場などなかった気さえします。
アメリカをはめた男なんてタイトルですが、
彼ほど都合よくアメリカに振り回され、使い捨てられた人間いるのでしょうか。
だんだんと歯車が狂い、追い詰められた彼の迎えた最後は非常に哀れで悲しいものでした。
歯車が狂ったのは彼だけではありませんでした。仕事を手伝った人やバリーの家族も…貧乏になっただけならましな方で、バリーの協力者はほとんど消されたことがほのめかされていました。
非合法な手段での金儲けのやばさを痛感した映画でした。
アメリカという国の本性
バリーの最後のビデオ映像でアメリカという国の本性についてメッセージを伝えたかったような描写がありました。
身から出た錆とはいえ、アメリカが裏で行っていたことに直接関与していたバリーは思う事があったのでしょう。
ただ、当時は冷戦中ですからね…ソ連とアメリカという2つの超大国の国力が拮抗していたような時代でしたから、アメリカもなりふり構っていられなかったという事でしょう。バリー以上にえげつない事もやっていたでしょうしね。
バリーの性格について
バリーは無鉄砲で考えなしに物事に足を突っ込む癖があることを作中で自身も指摘していますが、
終わってみれば、正直バリーの性格が全ての原因だったと言わざるを得ません。そもそも葉巻を運んでいなければシェイファ―に話しかけられることもなかった可能性が高いです。
それに、もしそれでもシェイファ―に声をかけられたとして、バリーが慎重に考え、家族を優先する人間だったならそんな危険な話乗らなかったでしょう。
ただ、あのままバリーがTWAに勤務を続けたとして、その後の彼の人生が楽しいものだったかは疑問が残ります。
バリーはCIAに雇われてから、仕事中とてもいきいきしていました。まるでお金だけではなく、自分のパイロットとしての腕を試すこと自体に喜びを感じていたのではとすら思いました。
家族もバリーの稼ぎが増えてからは不満も言わず贅沢な暮らしをしていたようですし。
バリーは終わりこそ悲惨でしたが、自分の生きたいように生きる、彼らしい人生だったとも思いました。
JBという本作最悪の人物
途中から妻ルーシーの弟、JBが登場しますが、こいつが本当に最悪でした。
端的に言えば絵に描いたようなアメリカの屑です。
JBをバリーの元で仕事を手伝わせてほしいというルーシーからの願いを聞き入れ、バリーはJBを自分の家に住み込ませてます。
しかし、ただの掃除すらほとんど手につかず、バリーの金を盗みすぐに車を買ったり、未成年の女の子と付き合ったり…挙句の果てには逮捕された後バリーに手切れ金を渡され家を出ていくよう言われると、自身の姉を罵倒し毎月金をよこせと言い残す始末。
なぜルーシーがこいつを愛せるのか不思議でなりませんでした。
まあそんな彼も最終的にはバリーの仕事の邪魔になると感じたカルテル側の人間によって暗殺されます。
金をまき散らしながら車の中で爆発して死ぬという、彼に相応しい最後でした。
バリー・シール アメリカをはめた男 を見終えて
裏社会の恐ろしさと人の金と権力への執着が描かれた作品だったと思います。
非合法な手段でお金を稼ぐのはだめだなとは思いつつ、やっぱりあんな贅沢な暮らし私もしてみたいなとバリーをうらやましくも思いましたw
宝くじが当たることを祈りますw
さて、今回はバリー・シール アメリカをはめた男 の感想でした!それでは!
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