こんにちは!
当サイト初めての投稿である今回は、2013年公開の映画「はじまりのうた」(原題: Begin Again)をレビューしていきます!
映画「はじまりのうた」 あらすじ
アカデミー歌曲賞を受賞した「ONCE ダブリンの街角で」のジョン・カーニー監督が、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのキーラ・ナイトレイ&「アベンジャーズ」「キッズ・オールライト」のマーク・ラファロ共演で描いたハートフルドラマ。イギリスからニューヨークへとやって来たシンガーソングライターのグレタは、恋人デイブに裏切られ失意のままライブハウスで歌っていたところを、落ち目の音楽プロデューサー、ダンに見出される。ダンに誘われてアルバムを制作することになったグレタは、ニューヨークの街角で次々とゲリラレコーディングを敢行していく。キーラがギターを演奏しながら歌声を初披露するほか、人気ロックバンド「Maroon 5」のアダム・レビーンがグレタの恋人デイブ役でスクリーンデビューを果たした。
はじまりのうた : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)
映画「はじまりのうた」 個人的評価
- おすすめ度 ★★★★★
- ストーリー ★★★★☆
- 演技 ★★★★★
- 音楽 ★★★★★
- 演出 ★★★★☆
心温まるストーリーに、力の入った楽曲、どれも素晴らしかったですが、個人的に更に目を引いたのが、音楽プロデューサーであるダン演じるマーク・ラファロの演技でした。横暴で大胆、でもどこか締まらない、そしてちょっと繊細なダンを見事に表現しきっていたと思います。
後語るべきはやっぱり演奏シーンですね!ニューヨークの街角での演奏シーンはとてもおしゃれですし、演奏者みんな本当に楽しそうに楽器を弾いていて、こっちまでニヤニヤしてしまいましたw
こんな方にオススメ!
- 音楽・MV好き
- 洋画好き
- ラブロマンスが見たい
1時間40分と上映時間もほどほどでそこまで重くない内容ですので、ちょっとした空いた時間に映画が見たいなんて方にもおすすめです。個人的に近いジャンルかなと思ったのは、「ラ・ラ・ランド」「マイ・インターン」あたりでしょうか。
映画「はじまりのうた」 ネタばれあり感想
さて、ここからはネタバレありの感想を記していこうと思います。
未視聴の方はご注意ください。
まず、冒頭のシーン、開幕ライブハウスで歌う男性、ステージに上がるよう勧められ、渋々歌うグレタと言う女性。それをニヤニヤ見ている怪しげな男性。私は何が起こっているのか最初はよく分からなかったですが、だんだん状況が見えていきます。
どういう話なんだと考えるのも束の間、オープニングはまさかの怪しい男性の朝の見仕度。この男がオープニングなの?とも思いましたが、この男こそダンであり、この物語の主人公の一人なんですよね。
ダンはボロいアパートに住み、古い車に乗り込む。使っているのはガラケー。1990年代とか2000年くらいの時代設定かな?と思いきや背景で走っている車の中は新しい車もある…現代の話のようですね…
前半のダンは横暴そのものでした。そして悲惨。酒を飲みながら車の運転をし、オーディションのデモCDを聴きながらボロクソに酷評。迎えに行った娘には嫌われており、寄った会社の会議で問題を起こしダンとともに会社を設立したサウルと大揉めした後クビになり、飲み屋でヤケ酒するも娘共々お金がないので、飲み逃げして店主から殴られ(殴っただけで済ませた店主優しい)、別居中の妻から娘も問題を抱えていることを聞かされ、そのことで今度は妻と喧嘩。挙句には帰り道車も故障。
散々すぎて、ファストフードで小腹を満たしながら公園で一人泣くダン。不幸はまだ続きます。
車もないので地下鉄使って帰る途中、怪しい宗教の男に絡まれ、乗り換えの電車は20分も遅延。
うつろな目で地下鉄を降り、向かった先はライブハウス。そこでダンは渋々登壇したグレタの歌に感動し、グレタの可能性を見出します。ここで冒頭のシーンに繋がるのです。
早速ダンはグレタに名刺を渡しスカウト。グレタはスカウトを断り、ダンも多少は粘りますが、諦めて帰っていきます。しかしダンは出口でグレタを待っていました。ダンは今まであった事をありのまま話し、自殺しようと思っていたところ、グレタの歌を聞いたことを話します。
同情なのか、飲みの誘いをグレタは受け入れ、別のバーへ向かいます。
グレタとダンはダンの身の丈話や音楽業界について語り合います。このシーンでグレタが話した、「人々が求めているのは本物」この言葉は今後のグレタの選択に表れているとおもいます。ダンは次の日飛行機で帰国するというグレタを引き留め、会社に話すといいます。その日はもう一度考えてから連絡すると言い残し、家に着いたグレタ。携帯で過去に撮った動画を見ています。
そして今度はグレタの過去へ…
グレタはアーティストである彼氏デイブとともにNYに引っ越してきたのです。デイブの曲は映画の挿入曲に使われ、今や人気のアーティスト。大きな部屋を借り、はじめは二人でレコーディングに参加したり、グレタは旧友のスティーブと再開したりNYを満喫していた二人でしたが、急激な環境の変化に充てられてか、様子が変わっていくデイブ。結局デイブはLAに一週間出張している時にレコード会社のミムと浮気をしており、LAに滞在中に作曲した曲でグレタは浮気を見抜いてしまいます。
デイブの部屋を飛び出して、向かった先は路上で演奏しているスティーブ。事の経緯を話し、傷心のグレタをスティーブは無理やり自分がステージに立つライブハウスに連れいていきます。
ここで、また冒頭のシーンに繋がります。
都会に充てられて急激に変わっていくデイブは見ていて痛々しさすら感じました。ダンもグレタも自分の人生に躓いているときにお互い出会ったんですね。スティーブは完全に癒し枠ですw
翌朝、ダンの携帯に電話がかかります。「昨日の契約の話本気?」と聞くグレタにダンは、「お前誰だ?」「冗談だよ本気だ!」これダンが言うと割とシャレにならないですねw
早速グレタを迎えに行き、自分のクビになったレコード会社に行き、サウルにグレタの曲を直接聞かせ、デモの製作費をねだるダンですが、デモを聞くことが仕事で、作ることじゃないと一蹴されます。なんだかんだでサウルもダンに甘いところがありますね。それともこれ以上言っても無駄だと思われているのか笑
その後カフェで二人で打ち合わせ中、ダンはNYの至る所でデモではなくアルバムをいきなり作ってしまおうという提案をします。これにグレタも賛成。ミュージシャンを集め、それでも集まらなかった楽器奏者は過去のつてであるトラブルガムを頼り、どんどんメンバーが増えていきます。
撮影場所も決まり、最初の撮影場所は、マンションの裏路地。近所の子供たちも買収して、撮影が始まります。グレタの歌は声はきれいで耳心地が良くていいですね。
最初の撮影は無事成功。ロケ予定地のエンパイアステートビルでの軽い打ち合わせの後、ダンはグレタと娘であるバイオレットに合わないかと提案します。学校から帰ってくるバイオレットにグレタを紹介し、二人は恋バナや服装の話に花を咲かせます。ここで二人が盛り上がっているところサッとその場を離れるダンは粋でかっこよかったです。
ショッピングを済ませ、家に着いたバイオレットにグレタは木曜日に撮影があるから参加しないかと提案します。最初は乗り気ではなかったダンも妻であるミリアムにそのことを伝え、ミリアムにも来るよう説得。バイオレットとミリアムが当日来ることが決まります。
その後レストランで食事を摂るダンとグレタ。バイオレットには父親は必要という話になり、バイオレットともっと会うべきと促すグレタに怒って店を出るダン。なぜそんなに怒っているのか尋ねるグレタにダンから衝撃の過去が語られます…
性格は真逆ですが、似たような境遇で辛いときに出会ったダンとグレタ。私は二人について、自分の信念に基づいて行動していて、自分に正直という点においてもよく似ているなあと思いました。アルバム作りをしていく中で二人がどんどん再生していく様は見ていてうれしくなれます。そして、二人の中にも友情が生まれ、それがだんだんと形を変えていきます。そして二人が自分の人生について、自分の抱える問題についてどう向き合っていくのか、どういう結論を出すのか。これからどう生きていくのか。
流し見しても楽しめるけど、深く考えて観賞することもできる。自分の人生に照らし合わせて考えることもできる。そして見終わった後、少し気分が晴れる。素晴らしい映画だったと思います!
サントラ買ってしまおうかなw
今回は、映画「はじまりのうた」のレビューでした! それではまた!
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